Frederica Bernkastel's diary

「退屈」は私を殺す毒

無い物強請り

要らないものを持て余して困っている人がいる。

けれども、皮肉にもそれが喉から手が出る程欲している人が大勢いる。

 

それは手に取って持てる代物ではないの。

 

彼女はそれを手放す方法はある病に罹る事だという。

 

手放す立派な口実になるから。

 

けれども、欲しくて欲しくてどうしようもない人は、ある病を欲する彼女、手放したいと考える彼女に対して激しい怒りをぶつけるでしょう。

 

ところが、彼女はそれを持っていることでいつも苦しみ、人生を狂わせかねない凶器にしか視えない。

 

モノの価値は人次第。

同じモノでも、ある人にとっては、幾ら黄金を積んでも決して手に入らず嘆くほどのモノ。

彼女にとっては、自分自身を脅かす忌々しいモノでしかない。

 

 

Frederica Bernkastel